これまでキューバには行く機会がなく、一度は旅をしてみたいと考えていましたが日本からの距離も遠いためその時間を取ることもできずに憧れの場所としてその印象ばかりが強くなってしまっていました。
今回たまたまツアーに参加する機会があり、生まれて初めてキューバを訪問し多くのインスピレーションを得ることができました。
今までの旅行先のどこよりも人々のエネルギーを感じることができたほか、便利さが当たり前になった自分にとって非常に良い機会であったと感じています。
街にはアートが溢れている
趣味で絵を描いている自分にとってキューバツアーの目的の1つとしては現地で様々な絵を見る事でしたが、それよりも驚いたのは街にアートが溢れていると言う点です。
日本では街中にこのようなものを描く事は落書きだと感じてしまうようなものでも街の雰囲気とその絵の美しさにより町中が巨大なキャンバスになっているような錯覚を受けました。
キューバの街では一定の制限はあるものの人々が自由に壁などにアートを表現することができるため様々な場所に美しいアートが溢れているのです。
そのため多くの人がその生命力に刺激を受けており、自分自身の芸術的な感性を蘇らせてくれる貴重なチャンスを得ることができます。
一見自由に描かれているように見えますが、様々な思いが込められており、街全体の絵が1つのストーリーを構成しているような感覚を覚えたのもキューバの街ならではの出来事だと思っています。
世の中にこれほど自由に芸術を表現できる場所があるのだろうかと強い感動を覚えました。
早く絵を描きたくなった
キューバの街の中に描かれている家の中にはお世辞にも上手とは言えないものも少なくありませんが、その一つ一つが強いエネルギーを持っており見るものに強いメッセージを与えてくれるものが多いのが特徴です。
美術館で見る絵は基本的にはその枠の中で最大限に表現されているものが多いのですが、キューバの街の中の様々なアートはそれぞれ一つ一つが強いメッセージを持っているほか、周囲のものとの一体感を持つことでさらにそのメッセージを強めて見る者に訴えかけてくると言う強さを持っているのが特徴となっています。
そのメッセージは自分がこれまで感じたことのない者であると同時に、絵自身もこれまでの自分の芸術に対する常識を越えたところで表現されている点が衝撃でした。
キューバでたくさんの笑顔を見ているうちに自分も早くこのような絵を描きたくなったと感じ、ツアーの日程を待たずに早く帰国したいと考えてしまいました。
これからも自分の中で何かを感じたくなったらまたキューバに行きたいと思います。